こんにちは、気持ちはいつでもフルスクラッチ
模型界のサーフェイサーこと
PLA-MODEL DAYS Jackです。
「ナッツロッカー、作ります!」 そう高らかに宣言してから約1ヶ月半。ひたすらプラスチックの塊と格闘していました。ええ、相変わらず組み立てが壊滅的に苦手なのです。
制作時間の実に75%が組み立て。一門(視聴者の皆様)からの
「この人、まだヤスリがけしてるよ…」
「早く塗れ」
という愛のムチを全身に浴びて、ようやくたどり着いた塗装工程。

今回は、そんな果てしない苦闘の末に完成した「ハセガワ 1/35 ナッツロッカー」を題材に、大面積の装甲を筆塗りで、いかに間延びさせずに汚していくか、その全6ステップをお届けします。
まずは、リアルタイムで質感が変化していく様子(と、一門の皆様との攻防戦はライブ配信の方で)を収めたこちらの動画をご覧ください。
動画で大まかな筆の動きを確認していただいたところで、ここからは「具体的に何という道具を使って、この局地戦を生き抜いたのか」というマニアックなレシピと手順を解説していきます。
今回の戦場を共に駆け抜けた相棒たち(使用アイテム)
広い面積を塗るには、それなりの覚悟と「戦友」が必要です。気になったものがあれば、ぜひチェックしてみてください。
- 今回の主役(ラスボス): ハセガワ 1/35 ナッツロッカー
- 這い上がるための命綱: タミヤ ファインサーフェイサーL オキサイドレッド 87160
- 一門から大ブーイングを浴びた筆: ウェーブ 使い切りタイプ 面相筆 12本入 OF-051
- 即拭き取りの美学: GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン WC03
- デカールの絶対神: GSIクレオス Mr.マークセッター MS232
いざ、筆塗りウェザリングの泥沼へ!
下地には**「タミヤ ファインサーフェイサーL オキサイドレッド」**を使用しました。 これ、実は結構まともな理由があるんです。数あるオキサイドレッド系サフの中で、これが最も明るい部類の色味だから。
この後、果てしないウェザリングの泥沼に入っていくと、どうしても全体がどんどん暗くなっていきます。下地が暗いと、二度とそこから這い上がれないという恐怖…。だからこそ、最初はなるべく明るめのサフで「光」を残しておくのです。後で全部まとめますから!
ここで、一門(視聴者さん)から最も激しいバッシングを受けたアイテムの登場です。「ウェーブ 使い切りタイプ 面相筆」。
「安物じゃなくて、もっとしっかりした筆を使うべき!」
という、塗装に一家言ある皆様からの至極ごもっともなご意見が飛び交いました。愛されてますね、私。 でも聞いてください。この筆、税込みでも1本30円そこそこ。つまり**「常に新品の筆を惜しげもなく何度も使える」**のが最大のメリットなんです。私は筆の使い方がかなりハードで、わざと穂先をボサボサに荒らして質感を出すこともありますからね。
それに何より、先端恐怖症の私としては、柄が短くて尖っていないのが最高に安心するんですよ。「面積が広いからこそ、あえて小さな筆でチマチマと表情をつけながら塗る」。これ、アリだと思うんですが、いかがでしょうか?(決して言い訳ではありません)
デカールはただのシールではありません。「部隊の歴史」を宿す儀式です。 貼る時の相棒は**「GSIクレオス Mr.マークセッター」**。もうコレ一択です。
今までこれでデカールが剥がれてしまったことはありませんし、軟化剤が入っているのでナッツロッカーの複雑な曲面への追従もバッチリ。迷ったらこれを買っておけば間違いありません。貼った直後は「ちょっと浮いてるな…」と不安になりますが、この後の工程で絶対に馴染むので、触りすぎないように耐えてください。

ばらけた色たちを強制的に仲良くさせる魔法の液体、「GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン」。地味ですが、こいつは本当にいい仕事をします。
使い方の最大のコツは**「塗ったら、即拭き取る」**。
乾かしてしまうと、意図しない不自然な「汚し」が残りすぎてしまうのでスピード勝負です。塗って拭く、塗って即拭く。これを繰り返した方が、圧倒的に「味」が出ます。この拭き取った後に残る絶妙な汚れ具合が、たまらなく色気を出してくるんです。
最後に情報を整理します。 エッジ(角)を立たせて、面は控えめに。この「ギラッと塗装が剥げた感じ」や「被弾して煙が上がっている感じ」を演出するのは最高に楽しいんですが、やりすぎると全部同じになってしまうという罠が待ち受けています。「もうちょっと汚したい…」という欲望をグッと堪え、ポイントだけを触るのが正解です。
まとめ:大面積への恐怖を乗り越えて
約2ヶ月に及ぶ長期戦。何度も心が折れかけましたが、一門の皆様のお尻叩きのおかげで、なんとか完成にたどり着くことができました。
広い面積を攻略できたことで、「これ、もしかして艦船模型とか飛行機模型もいけるんじゃないか?」と、妙な自信が芽生え始めています。また組み立てで地獄を見るかもしれませんが(笑)。

ナッツロッカーの広い面積をなんとか攻略できたことで、「俺、もしかしてこのままの勢いで船とか飛行機もいけるんじゃないか?」という、モデラー特有の危険な(そして大体後悔する)自信が芽生え始めています。
次の生贄…いや、キャンバスとして狙っているのはこのあたり。
あの巨大な曲面を筆で荒らしたい
オキサイドレッドの下地が絶対に火を噴く巨大艦
最も醜い飛行機と呼ばれて
「Jack、また組み立てで数ヶ月止まるぞ」という一門からのツッコミが幻聴のように聞こえてきますが、大面積の筆塗りウェザリングは苦しいけれど最高に楽しいので、皆様もぜひ(私と一緒に)この沼に足を踏み入れてみませんか?


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