【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX -Beginning-】（ジークアクス）劇場で観てまいりました。
いや～率直に言って予想を超えるおもしろさでした！
次どうなるのか驚きの連続、モビルスーツの斬新なデザインかつリアリティのある描写、キャラクター造形も素晴らしくオススメの一作です
今回、わざわざ劇場まで観に行った大きな理由の一つが、あのスタジオカラーが巨大コンテンツ：ガンダムシリーズを手がけるということでエヴァンゲリオンファンの自分としては公開後すぐに行ってきました。
スタジオカラー：
㈱カラーの長編アニメ制作部門。代表作シン・エヴァンゲリオンの他、他社製作アニメにも参画。現在のアニメーション界のトップスタジオのひとつ。
今作品はテレビ放映に先駆けて数話分を劇場用に再構成しての上映とのことですが、-Beginning-を観終わった感想としては
「テレビ放映が待ちきれない！」
このひとこと。
それでは、ごく個人的な感想も交えつつ【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX -Beginning-】の感想など書き散らかしていきます。
極私的ガンダム体験
まずはちょっとだけワタシと作品としてのガンダムとの距離感をお伝えしておこうと思います。
というのも、ワタシほぼガンダム映像作品を観たことがないんですよ。
でもね、本作をホントに楽しめたんで、ワタシのようにガンダムを知らない人もぜひ観てほしいなと思ってこの記事を書いてます。
ワタシのガンダム原体験は「機動戦士ガンダム」いわゆるファーストガンダムのテレビ再放送です。
当時小学生のクソガキだったワタシの周りはガンプラが流行ってました。
モビルスーツの二の腕にセメダインで直接ビームサーベルとかくっつけて「改造」とか言ってましたね。
しかしボンビーな我が家はおこづかいもなく、ガンプラなんぞ買ってもらえるわけもなく、友達の家でその友達が持ってる雑魚ガンプラを借りて遊ばせてもらうという正直あんまり楽しくない体験しかありませんでした。
だからなのか、その後のゼータとかダブルゼータとか逆襲のシャアとか聞いたことはあるけど観たことないんですね。
ガンダムはものすごく詳しい方や熱量のある方がいらっしゃいますが、そうでないワタシでも本作オススメですので「No ガンダム」の方も毛嫌い(?)せずに一緒に楽しめたら最高じゃないでしょうか！
この後のっけからネタバレがあります。
観るか迷っている方は、ちょっとずつ読み進めて面白そうだなと思ったら、ぜひ作品をご覧ください。きっと面白いです！
「ネタバレはゼッタイイヤー！」な方は作品を観たらまた当記事にお戻りください。お待ちしてます。
ではでは！
予告と違うやんけ！赤い彗星が出てくるなんて聞いてない！
本作を観るにあたり、Youtubeで公開されていた予告・本予告を予習しておきました。
代金払って劇場で観るわけですから、いかにエヴァファンのワタシでもスタジオカラーというだけでハズレを引きたくないというのもありまして事前にどんなもんか確認したわけです。
-Beginning-の特報と本予告を貼っておきますのでまだの方はどうぞ
以下、ワタシが理解した予告内容をひとことでまとめます。
「女の子がガンダムに乗って、戦争ではなくてバトルゲームみたいなことをやる青春モノ」
おそらく予告を観た多くの方が思春期のスポーツものをガンダムでやるみたいなイメージで劇場に行かれたのではないかと思います。
もっといえばガンダムという素材は使うけど全然違う世界観でやりますよ、うちらスタジオカラーでやりますんで！みたいな雰囲気を感じてました
しかし！
始まってみたら舞台がモロ一年戦争なんですよ！
ネタバレしたいわけじゃないので細かいストーリーは書きませんが、早々にシャアが出てきますですよ！
一年戦争 シャア：
ガンダム一作目「機動戦士ガンダム」が描く戦争の呼称が一年戦争（期間が約１年間だったため）
シャアはその主要登場人物
「あれ？オレ新作観に来たはずなのにリメイク版か？」
座席でちょっとうろたえました。
さらにしかし！
観ていくとなんか違うんです。
あ！シャアさんそんなことしたら歴史が変わっちゃうよ！
あ～！そんなことしたらダメ！めちゃくちゃだよ！
という展開になっていきます。
そしてそのめちゃくちゃなはずの内容が恐るべきリアリティで進んでいきます。
確かにこの世界線あるな、というか観ていくうちにこれくらいじゃないとジオンは連邦とろくに戦えないんじゃないかとすら思えてきます。
仮想戦記から始まるIf世界のガンダムそして旧作へのオマージュ
本作品の前半で描かれるこの一年戦争のIf世界：仮想戦記は大変興味深いのも納得でパンフレットに掲載の鶴巻和哉監督のインタビューによると脚本を庵野秀明氏が担当されたそうです。
鶴巻和哉：
本作監督。『フリクリ』『トップをねらえ2!』『龍の歯医者』など。㈱カラー取締役
庵野秀明：
代表作にエヴァンゲリオン、シンゴジラ、シンウルトラマン、シン仮面ライダーなど。㈱カラー代表取締役。
そもそもアバンタイトルで描くつもりだった部分を庵野氏が担当したところ１本の映画になろうかという膨大な脚本が仕上がってきたとのことです。
アバンタイトル：
オープニングに入る前に流れるプロローグシーンのこと。プレタイトルと呼ばれることもある。
庵野氏はガンダムファンなのは間違いないでしょうし、幾度となくこうした仮想戦記はシミュレーションされていたのだろうと思います。
もちろん面白いのは間違いないのですが、正直なところ展開が非常に早くてコラージュのように各シーンが描かれていて内容はあんまりわかりませんでした。
ファンの方はここでいろいろ元ネタがわかってニヤリとするところが多かったのではないでしょうか。
それからBGM・サウンドエフェクト、構図などはファーストガンダムのオマージュがちりばめられています。
当時の雰囲気を現代の最高水準の映像で楽しめるのはそれだけで眼福でした。
モビルスーツの描写・デザインは温故知新！見てて飽きないその動き
【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX -Beginning-】本作の魅力の大きなひとつはモビルスーツです。
ガンダムだからモビルスーツは当たり前なのですが、メカとしてのリアリティを感じるモノになっています。
スタジオカラー作品ではおなじみの山下いくと氏が手がけたメカニカルデザインはシャープなラインが縦横無尽に走る複雑な面構成、曲線、曲面を描きつつ大胆な可動感を見せてくれます。
山下いくと：
漫画家、メカニックデザイナー。エヴァンゲリオン、戦闘妖精雪風など数々のメカデザインを手掛けている。繊細かつ大胆なデザイン、色遣いが特徴。
肩・股関節の可動域を広げるデザインというのが監督：鶴巻氏からの要望とのことで、特に劇中様々な機体バリエーションが登場するザクは面白いモノになっています。
全体のシルエットはNetflix版の【ガンダム 復讐のレクイエム】のモビルスーツにも通ずるモノがあるように感じました。
いちモデラーとしては劇中のザクのバリエーションがプラモデル化されるのか気になるところではあります。
きっとスクラッチする人が出てくることでしょう。
劇中の様々な機体がプラモデル化されるのは間違いないでしょう。
個人的にはモビルスーツたちは足が長すぎる気がしているので、もっと短足な機体があったらいいなと思ってますが、そのうちそもそも足のないジオングも出てきそうですね。
キャラクター造形も外連味（ケレンミ）たっぷり！
アニメ・マンガ好きなのに最近ハマれる作品に出会えないのは、キャラクターが記号化している作品があまりにも多いせいだと思うんですよね。
ツンデレとか師匠キャラとか鬱キャラとかセリフ回しがどれも一緒に見えちゃう時ってないですか？
アニメ黎明期からずっと観ていると「あ～このキャラ、あのキャラの二番煎じでしょ」みたいなのがニュータイプばりに無意識で感知しちゃうんですよね。
それからストーリーを進めるためのご都合主義なキャラがいたりするともうダメで観てられないんですよ。
しかし！
この点も【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX -Beginning-】はクリアしてくれています。
登場人物それぞれに行動原理がある（ように見える。まだ謎のキャラも多いので）。
全然違うことを考えているキャラクターたちがひとつの大きなうねりに巻き込まれて相対したり協力したりするのが面白いです。
印象的なセリフもちりばめられていてこれらはネットミームとして定着するようなものも出てくるかもしれません。
モビルスーツバトルは圧倒的臨場感
アクションシーンは圧巻です。
特にモビルスーツの戦闘シーンは、金属の重量感や厚み、熱線の熱さ、衝撃、速さを問答無用に感じさせてくれます。
機体を描く圧倒的な情報量、そしてそれらを贅沢に一瞬一瞬で消費していくカットの数々。
もう眼福と言わずしてなんでしょう。
ちょっと話が脱線しますが、本作を観て無性にゲーム：アーマードコア6をやりたくなりました。（きっとわかってくれる人がいると思います！）
ガンダムの頭にバルカン砲（懐かしい！）の銃弾を補充するシーンがあるのですがそんなとこもたまらなかったですね！
冒頭、予告編にも出てくるセリフに重力についてのものがあります。
この重力、そして兵器の重さ、宇宙空間の浮遊感。これらが観ているこちらにしっかりと伝わってきます。
これからいったいどうなるのか？【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX】
さて、いろいろと書いてきましたが、なんとまだテレビ放映はこれから！
ということはある意味【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX】はまだ始まっていないわけで劇中でコレいったいどうなるの？と思った部分が多々ありました
放映ではさらに細かい描写や設定が見られるでしょうから楽しみです。
久々にアニメ番組にハマりそうです。
ジークアクスのテレビ放映日はいつ？
あちこち調べたんですが、この記事を書いている段階では放映日の発表はまだされていないようです。
テレビの改編期を考えると３月末～４月上旬くらいでしょうか？
Netflixなどサブスクの方ではやらないんでしょうか？
直前の特集番組はやりそうですね。
早くもグッズ展開開始 買って待て？
ジークアクスのプラモデルとダイキャストフィギュアは映画と同時に早くも発売中
ポチップ
ポチップ
その他、劇場版-Beginning-のパンフレットも通常版と豪華版が販売されています。
ちなみに通常版を購入しました。
ポチップ
ポチップ
【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX】今後の展開
恐らく放映終了後も総集編あるいはディレクターズカット版のような形で劇場版を再度やるんじゃないでしょうか？
というわけで期待値上がりまくりの【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX】
楽しみに待ちたいと思います！
【機動戦士GUNDAM GQuuuuuuX】あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。
エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
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