『ルパン三世 カリオストロの城』リバイバル上映を観てきました!
1979年12月15日の公開から実に45年!
TOHOシネマズ新宿でまさかのIMAX上映!
金曜ロードショーで何度も観た本作
「わざわざ劇場で?いまさら?」という正直な気持ちもあった
しかし一度はテレビCM無しのノーカットで観てみたいと思っていた作品
意を決して足を運ぶことにいたしました。
さすがに当時モノではない告知ポスター
上映は1日のうち朝8時過ぎの1回のみ
この機を逃すなかれと足早に休日朝の歌舞伎町に向かいます
夕べも乱痴気騒ぎだったであろうゴジラロードを抜け、劇場に到着
上映作品の告知ポスターのひとつにカリ城(略タイトルで通ぶる)があり、思わず顔を近づける
しかし絵柄を見て、「当時物ではない」と確認
なんとか冷静さを保ちました
当時物(の複製)だったりしたら、歓喜!
というかポスター前でひとりうろたえたに違いない
劇場に着きIMAX用の巨大スクリーンを前にして「これでオレのカリ城体験はカンペキになるかもしれない」と期待しながらもハードルを上げ過ぎないよう着席
なんてったって45年前の結末もすべて知ってる作品ですから、いまさらねぇ
客入りはまあまあ
というか古いアニメ作品で朝8時の早朝上映と考えたらかなり入っていたという方が正しいかもしれない
年代はカリオストロの城よりちょっと年上くらいの方が多く、50代以上が多く見えた
ひょっとしたらリアルに当時の公開時を知っている方々かもしれない
思ったより女性もいらして男女比は6:4くらいか
カリ城の早朝リバイバル上映という酔狂に誘える友人もいないため、単独で席を取った私は両隣が空いててラッキーと思いながらNo映画泥棒を見ていたらひと席空けて隣に客が来た
「あーココだ」
声の方をチラリと見やる
20代と思しき女性二人
朝っぱらからカリ城のリバイバルを観るようには見えない今どきの雰囲気
もっといえばキャバ嬢の夜勤明けという感じ
完全に偏見ですがおねいさん方、入るスクリーン間違えてないですか?
しばらくして上映開始
体感で100回は観たアバンタイトルからのオープニング
そして名曲『炎のたからもの』
始まって数分、もう泣けてきた…
あぁオレもルパンと次元とこんな旅をしてみたい
余韻がハンパないやんけ!
以下、感想
観て良かった!
コレに尽きる!
やはりテレビでCMを挟みながら観るのとはわけが違う
圧倒的な音量、大スクリーン、はじめから終わりまで余計なことは考えずどっぷり作品世界に入り込めた
最近、本作は少し褒められすぎなきらいもあるが、改めて宮崎駿の才能に脱帽だ
マンガ、アニメどっちも好きで一時期こういう方面で仕事をすることに憧れたこともあるがつくづく同じ世界に入らなくて良かったと思う
極私的にカリ城をカンペキに観たと言い切れる映画体験だった
しかし褒めてばかりも気味が悪い
ひょっとしたらこの記事を読んでカリ城リバイバルを観に行ってみようかなと考える人がいるかもしれないのであえて重箱の隅をつついてみる
名作にあえてツッコミを
さすがの作画だが時代感は否めない
最近のアニメのクオリティは凄まじいものがある
それ故に全てアナログの本作は数十年前のしかも驚くほど短期間に手描きで作られたことを忘れてはいけない
しかし、これはむしろアニメならではのディフォルメされた表現と相性は完璧である
いろいろ書きたいが今回はネタバレなしなので詳細は省く
クッキリした線画でないところが作品世界と不可分の面白さをもたらす
ちなみにパンフレットは当時物を復刻したものが販売されていた
パンブレットは買うとキリがないので映画を観てもあまり買わないようにしているのだが今回は即買ってしまった
その中に宮崎駿の絵コンテと劇中のシーンの対比が載っていたが素人目にも絵コンテの方がよく見えた
天才の仕事ぶりの達者は凡人にもすぐにわかるものらしい
画角が狭い
これは自分の感覚だけで言っているのだが、いわゆる映画サイズの縦横比ではない気がした
もともとそうなのか、IMAX用にいじってあるのか
あるいはテレビ放映を見越した当時のブラウン管テレビを意識した比率なのか
よくわからないが特にアバンタイトルで画面が少し狭苦しく感じた
クサすぎる演出
ごく個人的に観ていてきついシーンがひとつある(小さな万国旗が出てくるシーン)
劇中ルパンがあまりにも芝居がかったセリフを言うのだが
いつもそこは個人的に観ていられないくらいクサいのである
あそこだけなんとかならなかったのか、といつも思う
無理矢理ケチをつけてみたがもう一度言う
観て良かった!
もし今からカリ城を初めて観るというならアナタは最高に楽しい100分間を約束されている
テレビでしか観たことがないというアナタはぜひ次のリバイバルの機会を逃さず観てほしい
そうそう!
上映間近に入ってきた女性お二人
鑑賞後、館内が明るくなると開口一番
「なに?クラリス可愛すぎない?」とちょっと不服そうだった(作品自体は楽しまれた様子)
たしかにあんな少女がいたら同性からすると「嘘つけ!」とまでは言わないまでも「ホントにいつもそうなの?ネコかぶってんじゃないの?」と疑ってしまうかもしれない
たしかにクラリスの純粋さって男の妄想のかたまりだよね
その女性の吐き捨てるような言い方と作品への満足感が相まって心のなかでちょっと笑ってしまった
『ルパン三世 カリオストロの城』
大変オススメなのでアニメ好きならぜひ観てほしい
やはりひとつづきで観られるだけでも鑑賞後の余韻はテレビで観るのとは全然違うものになる
今回は鑑賞体験について触れたので、内容的な部分についてもそのうち感想を書きたいなと思うがいつになるか…
「ルパン三世 カリオストロの城」をいつでも観られるDVD・ブルーレイ
手元にあると安心してかえって観ないのはあるあるだと思う
ルパンと次元の愛車フィアット500(チンクエチェント)ダイキャストモデルの決定版
サイズ感も含めて満足度の高いフィアットのモデル
劇中のターボエンジンもしっかり再現されている
ちなみにこれは中古で手に入れたプラモデル
いつか作ろうと思ってると永遠に作らない病(えらいプレミア価格になってるな…)
実はタミヤのフィアットの再販を狙っているがいまだ買えず
あらすじ 「ルパン三世 カリオストロの城」
ヨーロッパの小国カリオストロ公国。偽札の噂が絶えないこの国へやって来たルパン三世は、悪漢に追われる1人の少女クラリスを助けるが、彼女は再び連れ去られてしまう。カリオストロ公国の大公家のひとり娘であった彼女は、強引に結婚を迫る伯爵によって城に幽閉されていたのだ。そして、ルパンはカリオストロの城に潜入を企てる。
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