「かたちが生まれる場所で」── 巨匠 横山宏 個展 異形の造形と言葉の旅

不思議な“何か”が、静かにこちらを見ている。

青山の小さなギャラリーの奥で、世界が少しだけ、ズレている。
展示されているのは機械か、有機生命体か、それとも……。
「これ、生きてない……? いや、たぶん生きてる」
そんな気配がする。
造形作家/イラストレーターそしてマシーネンクリーガー原作者 横山宏。
その手から“生まれてくる”かたちは、どこか懐かしく、でも見たことがない。
今回の展示は、まるで夢の中で出会った異形の存在に、もう一度会いに行くような体験だった。
会場の空気は、意外なほど和やかだった。
訪れた人々は思い思いに作品に見入り、自然に笑顔がこぼれる。
運よく横山先生と直接お話する機会にも恵まれ、その人柄のやさしさと遊び心に、こちらまでほっとする。

開催概要

横山宏 個展『横山宏 to 2025』
- 会期:2025年5月3日(土)〜5月18日(日)
- 会場:ビリケンギャラリー(東京都港区南青山5-17-6-101)
- 時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
- 入場:無料
- 公式サイト:https://billiken-shokai.co.jp/wp/category/gallery/
展示の魅力を、立体と平面で味わう

● 立体作品:
金属的な装甲に、有機的な歪み。美しいのに、不完全。
誰も教えてくれなかった懐かしさが、そこにある。
カメラ越しにゆっくりと寄っていくと、表面の塗装ではなく、形の「ゆらぎ」や「余白」が見えてくる。
それがなぜか、人の心を動かす。

● 平面作品:
ドローイング、スケッチ、メモ。
造形の“設計図”ではなく、“発芽の記録”のよう。
「この線から、あの形が生まれたのか……」と気づいたとき、ちょっと鳥肌が立つ。

作家・横山宏とは何者か?
氏の語り口は穏やかで、少し照れくさいほど率直だ。
たった一言が、作品すべてを説明してしまうような深さがある。

YouTube動画でその空気を記録しました
この展示体験を、PLAMODEL DAYSのYouTubeチャンネルで映像化しました。
作品と空間の空気感、そして作家本人の語りを、できるだけそのままに記録しています。
▶️ 映像はこちらから:
https://youtu.be/9BYMUaoQHqg
タイトル:
『巨匠・横山宏の個展』異形の美と立体で語る思考に震える個展体験【横山宏 to 2025】
形と向き合うということ

この展示は、単なるアートではなく、“問い”だった。
「かたちは、どこから来るのか」
「なぜ、わたしたちは作りたくなるのか」
そのヒントが、この空間にはあった。
そしてきっと、あなたの作業机の上にも、その芽は落ちている。















「作りたい」が芽生えたあなたに
展示を見終えた帰り道、なぜか自分も「何か作りたい」と思っていた。
もちろん、あの異形はすぐには作れないけれど……でも、最初の一歩は踏み出せる。
そこで、横山宏氏の影響を色濃く受けたおすすめのプラモデルを紹介。
🛠️ Ma.K(マシーネンクリーガー)に触れるならインジェクションキットから!

🖌️ 雰囲気づくりに:汚し塗装やディオラマに最適な塗料&ツール

➡️ 金属パーツの「くたびれた感じ」に最適。流し込み・拭き取りでプロっぽさが出せます。
📘 “思想としての造形”をもっと知りたいなら
➡️ 横山宏氏のデザインが詰まった一冊。読みながら模型が作りたくなる魔力あり
🛠️ PLAMODEL DAYSでは今後も、模型とアートをめぐる旅をお届けしていきます。
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