今年で30周年を迎え、再び注目を集める新世紀エヴァンゲリオン… みなさん、あの“量産機”が再び立体化されたのをご存知でしょうか?
今回は海洋堂の最新作、ARTPLA SCULPTURE WORKS 『エヴァンゲリオン量産機“襲撃”』をレビューします!

こちらが海洋堂から発売された、ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン量産機“襲撃”です。
いや~劇場版「Air/まごころを、君に」でこの量産機が弐号機の上空を輪になって飛んでるところとか、そこからの弐号機の無双ぶり、そしてその後の蹂躙、捕食シーンを観た時の衝撃覚えてますよ。
観たっていうより目撃っていう方がしっくりくるぐらいの衝撃でした。
考えてみればこの量産機は、スピンオフ等を除いてあの「Air/まごころを、君に」にしか登場してないんですから文字通りもの凄いインパクトを残しましたよね。
そしてご覧ください、この箱の大きさ!
なんでしょうね?飛行機とか艦船のキットみたいなサイズでプラモデルの箱としてはめちゃくちゃ大きいです。Xで海洋堂さんがこの箱の画像を上げてくれたときに思わず「お歳暮か!」ってツッコんじゃいました。
このプラモデルは「エヴァンゲリオン量産機」を立体化しており、その迫力あるデザイン・ポージングが魅力です。
海洋堂ならではのエヴァ立体物の高品質なディテールとともに、組み立てやすさもポイントの一つです。
では実際に組み立ててみましょう。
箱を開けたらなんといってもこの翼!デカい!
ホビーショーでこのパーツを見たとき「正気か?」と思いましたが、ホントにワンパーツで発売しちゃいましたね。誉め言葉として海洋堂やべぇです。
こうやって見てるだけでワクワクしますね。
ホビーショーでこのパーツを見せてもらっている動画もありますのでこの動画の後、概要欄からぜひご覧ください。
それからこのランナーの外枠をご覧ください。台形になってますでしょ。これ海洋堂の山本さんに教わったんですが、この形が成型にいいらしいんですよ。樹脂の流し込みがしっかり行えるってことだったかな?がっちりしてて肉厚なARTPLAシリーズにぴったりというか、なるほどと思わせる部分です。
組立ですが、これが意外にも簡単で、プラモデル初心者でも楽しんで作れます。わたしなんかは平日、製作時間を大して取れないんですけど、夜ちょっとずつ進めても一週間で組めました。
ビギナーの方でも休日なら一日で十分組み上がると思います。
パーツ数も少なくて、手軽に組み立てる楽しさを感じられると思います。
エヴァ好きだけどプラモデル作ったことがないなんて人も見ただけでどこのパーツを作ってるかわかるし、ほんとに簡単なので入門編としてオススメできます。
接着剤を使いますが、スナップフィットよりむしろ接着剤アリのキットの方が組み立ての手数が減って楽なことが多いですからね。
ニッパーとやすりと接着剤を揃えて作ってみてください。
それで実は、この「ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン量産機“襲撃”」は、かつて海洋堂がガレージキットで展開していたエヴァンゲリオン量産機から派生しています。
1995年TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」放映から2年後の1997年「劇場版 Air/まごころを、君に」で登場するこのエヴァンゲリオン量産機ですが、造形師・谷明氏が原型を手がけたガレージキットを海洋堂は3種類発売しました。
第一弾は「エヴァンゲリオン伍号機」の名称でキット化された立ち姿のこちら。
設定画の公開から一週間足らずで仕上げられたというから、ヤバいですね。
以前、ホビーショーかな?
海洋堂・宮脇センムとマシーネンクリーガー原作者・横山先生とファインモールドの鈴木社長がお話されているところを撮影させてもらったことがあって諸事情で動画公開はできなかったんですが、そのとき宮脇センムが「タニが!タニが!」とおっしゃっていたのを思い出しました。
それから量産機を「伍号機」って呼ぶ言い方もあったよね、懐かしい。参号機はトウジが乗ってたやつで、使徒に乗っ取られちゃうやつ、四号機はアメリカで消失。で、この量産機が伍号機って呼び方になったんだよな。ま、実際は9体いたわけだけど。
今は5号機と言ったら真希波・マリ・イラストリアス搭乗の仮設5号機になるけど、当時はそういう言い方も一瞬あったね。
その後に製作されたのが今回のキットのベースとなった「エヴァンゲリオン量産機」です。
先ほどの立ち姿から一転、翼を広げた動きを感じさせるポージングになっています。今回のキットと比べると翼が大きく水平方向に伸びています。劇中での着地のやわらかさ、巨大さを感じさせます。
そしてこの巨大な翼はレジンのワンパーツで当時製作されましたが複製は国内で出来ず、中国で行われたそうです。
が、ここで事件発生。なんとこの複製作業の折にオリジナルの翼パーツは紛失してしまったそうです。
この原型紛失事件により、ガレージキットとしての再販もままならず、事実上「幻のガレージキット」となってしまいました。いや~なんかユイさんが初号機に取り込まれちゃったみたいな話ですね。全然知らなかったですけど。
で、このほどプラモデルキットとして、翼にさらに動きをつけてポーズを修整、ARTPLAシリーズとして登場となったわけです。何十年も前のガレージキットがリファインされてプラモデルでキット化なんて凄いですね。造形もアナログからデジタルになってるでしょうし、当時のガレージキットファンにとっても、懐かしさを感じること間違いなしですね。
で、このARTPLAシリーズは、海洋堂が手掛ける高品質でリーズナブルなプラモデルラインになっています。私はエヴァ2号機に続いて2つ目の製作ですね。
特に特徴的なのは、細部までこだわったデザインと、組み立てやすさ。そしてサイズが大きいのがいいんですよ。価格も手ごろで、エヴァファンやプラモデル初心者にも最適なアイテムが揃っています。
この次は初号機ヤシマ作戦の発売が楽しみです。
翼がデカくてやっぱり笑っちゃいますね。ヤスリ掛けしながら翼のエッジを薄々加工したらいいかな?とか思いました。やらんけど。
なんやかんやで胴体、腕、頭、翼ができました!
どれも有機的なラインと曲面で構成されています。
この微妙な曲がり具合がいいですね
いや〜また繰り返しになりますけど翼、ヤバいサイズですね!胴体と比べてもとんでもなくデカい!
翼のランナーを捨てるのが勿体なくて取ってあります。なんでしょうね?ハンガーみたいになってますけども。
それから頭は後で口の中を塗りたいので、仮止めで外せるようにしてあります。
それでは仮組みしてみましょう。
素組み完成!
いや、ホント簡単!
そして、デカい!
組み上がってみると、彫像というかスタチュー感ありますね。
で、私が注目したのはコレ素組みで接着しなくても立つんですね!
以前、作った2号機は接着してあげないと立てなかったんです。マスキングテープでグルグル巻きにしてやっと立つみたいな感じで。
海洋堂さんにも2号機の時に仮組みの段階で立つようにしてほしいってお伝えしてまして、実現されてます。他にも同様の声があったんでしょうね、さすがですね!
この段階で組み上がると達成感ありますね!
このサイズが入るスペースがないので、下駄箱の上に置いてみました。本当にオブジェだね。
巻き上がる風を感じるような素晴らしい翼の造形です。台座である造形物に片手をついているポージングもリアルさを感じさせます。
それから、この武器。劇中でずっしりとした重さを感じる描写があり、これもしっかり再現されています。
不気味な顔もばっちりです。
これを9体並べちゃう人いるかもしれませんね。
やっぱりこれに対峙する無双2号機も欲しいです。
組み立てに便利なおすすめの工具をお伝えします。
ニッパー
こちらは薄刃ニッパーとがっちりしたニッパーあるいはペンチ両方あるといいと思います。
先ほども申し上げたようにランナーが角ばっていて太いので、最初のランナーからのパーツの切り出しに繊細なニッパーを使うと刃に負担が大きいです。
なので、ランナーからの最初の切り出しはいわゆるプラモデル用ではなくて現場とかで使うような工具としてのニッパーやペンチ、二軍のニッパーがもしあればおすすめです。私は一軍の薄刃ニッパーで全部やっちゃいましたが、これからやる方は100均のでもいいのでまずはガッチリしたニッパーやペンチを使ってみてください。
そうしてパーツの切り出しができたら今度は薄刃ニッパーで残りのランナーを切り飛ばしてください。
けっこうパーツのへこみにランナーが付いていたりするので薄刃ニッパーも使えるとこの後のヤスリがけが楽になると思います。
次にヤスリです。
ご覧の通り量産機は曲面が多いのでスポンジヤスリがおすすめです。
硬いプレート状のヤスリだと不要なところにヤスリが当たってしまうのでなかなか難しいと思います。
で、私はアルティマという電動ヤスリにスポンジヤスリの神ヤスを両面テープで貼り付けて使いました。


電動使うと早いし楽です。
ちなみに私は自己責任でやってますがアルティマで水研ぎはダメです。
接着剤は全て流し込み接着剤を使用しました。
場所によっては粘度のある接着剤を使用してもいいと思いますが大抵これで済ませてます。
合わせ目消しもパーツの合間にたっぷり接着剤を流し込んでブニュッとはみ出したのを削る形でパテは使わずやってます。
この合わせ目消し方法は接着と同時にやれるんで楽でいいです。

なので組み立てに関してはニッパー、スポンジヤスリ、流し込み接着剤があれば十分やれます。
もしこんな工具や材料も便利だよとかあったらコメント欄で教えてください。
おすすめの工具はブログに載せときますので、「プラモデルデイズ エヴァンゲリオン量産機」あたりで検索してみてください。
さて、エヴァンゲリオンファンの方々の中には購入してみようかな?と思われた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
このエヴァンゲリオン量産機“襲撃”を手に入れれば、あの名シーンをプラモデルで再現できる喜び、組み立ての楽しさ、そして完成品の美しさを存分に堪能できます。価格もサイズと仕上がりを考えたら超お手頃なので、コレクションの一つとしても、おすすめです!
今回は、海洋堂のARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン量産機“襲撃”を組み立てました! このプラモデルは、エヴァンゲリオンファン必見のアイテムで、組み立てやすさとディテールの美しさが特徴です。エヴァ30周年記念として、アニメの名シーンを再現する楽しさを感じられます!
きっといろんなエヴァンゲリオン30周年イベントも企画されてるんじゃないかと思います。
今回のARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン量産機“襲撃”製作動画についてご質問やこうしたら?みたいなアドバイスなどありましたらコメント欄までお待ちしています。
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どう塗るかはこれから考えます。ではまた〜!
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