ストリートファイター6最大の大会「カプコンカップ決勝」が2026年に有料配信へ。開催日程や料金、無料配信の仕組みを整理しつつ、古参ストⅡ勢の私がなぜ「時期尚早の失策」と考えるのか辛口で解説します。
ストリートファイター6と私——百円玉と春麗で始まった格ゲー人生
大昔、ゲーセンで百円玉を握りしめて遊んだストリートファイターⅡ。
気功拳もなかった春麗で、ひたすらジャンプ大パンからスピニングバードキック。
そんな古参格ゲーヘタクソ勢の私は、ながらく格闘ゲームから離れていたのです。
カプコンカップとは?ストリートファイター6世界大会の仕組みと概要
カプコンカップ(Capcom Cup)は、カプコンが主催するストリートファイターシリーズ最大の公式大会。
1年間の「Capcom Pro Tour(CPT)」を勝ち抜いたトップ選手が集い、ストリートファイター6の世界王者を決める舞台です。
格ゲー界にとってはワールドカップに匹敵する存在であり、近年は賞金総額も跳ね上がり注目度が増しています。
ストリートファイター6購入のきっかけはカプコンカップ決勝戦
前回のカプコンカップ決勝戦を偶然配信で観ました。
あの緊張感と駆け引き、そして選手のストイックさに「スゲー!」と声が出たのを覚えています。格ゲー未経験の妻までも「面白い」と最後まで観戦。
その熱に押されてストリートファイター6を購入し、DLCキャラも追加。財布はエドのドリームを食らった状態でしたが、それでもワクワクが勝っていました。
ストリートファイター6プロ選手のVlog文化とファン応援の楽しさ
最近の流れで特に大きいのが、ストリートファイター6プロ選手がYouTubeなどで公開する大会Vlog。
ときど選手、マゴ選手、板橋ザンギエフ選手、ウメハラ選手など古参勢に加えて若手の台頭もあり楽しんでいました。
海外での移動や日常の様子を見せてくれることで、選手に親近感が湧き、ただの「試合観戦」から「選手を応援する喜び」へと変わっていきました。
私も日本のREJECT勢を中心に、海外選手の動画も追いかけながら応援の幅を広げていました。
カプコンカップ決勝有料化の詳細情報:日程・料金・配信形式まとめ
- 開催日程:2026年3月11日~14日(Capcom Cup 12)、3月15日(SFLワールド決勝)
- 会場:東京・両国国技館
- 有料配信対象:3月14日(TOP16~決勝)・3月15日(SFLワールド決勝)
- 料金:単日チケット4,000円、2日間セット6,000円
- 無料配信:有料配信の1週間後(3月21日・22日)、YouTube/Twitchで録画を無料公開予定
つまり「リアルタイムで観るなら有料、後日でも良いなら無料」という仕組みです。
ストリートファイター6ファンとしての失望——決勝配信有料化の衝撃
ソフトを買い、DLCを買い、そのうえ決勝配信まで有料化。
冷蔵庫を買ったら「製氷機はDLC、氷を出すのは有料配信です」と言われたような感覚。
格ゲー熱をさらに高めるチャンスに、メーカーであるカプコン自ら冷水を浴びせる判断。盛り上がりを見せるこの時に、昇竜拳を大きく空振ったとしか思えません。ファンとして大きな失望です。
カプコンカップ有料化は時期尚早?MenaRDの指摘と自己ハメコンボ
世界王者でありドミニカ共和国出身のMenaRDが「時期尚早」と指摘した通り、今は裾野を広げる段階。
それをあえて狭めるのは、まさに自己ハメコンボ。ファン流入拡大の流れを止めるリスクが高いのです。
特にスイッチ2でのソフト発売もあり、小学生や中学生、高校生といった若いファンが入ってくる大きなチャンスを潰したと思います。学生さんが¥6,000払って配信観るでしょうか?
モンハンの失速回収?カプコンの有料化戦略に感じる疑問
今回の有料化、発表が東京ゲームショウ2025で行われたのですがかなり唐突でした。
この時期に発表するならすでに予選の始まっている今大会ではなく次回大会からが筋ではないでしょうか?
なぜこの時期に?という疑問は多くの人が感じたのではないでしょうか。
考えすぎかもしれませんが、「モンスターハンターワイルズの売上失速を、スト6決勝配信で回収しようとしているのでは?」と勘ぐってしまいます。あくまで邪推です。
しかしカプコン社内の重役会議で
「モンハンこけたけどスト6えらい盛り上がっとるやないか?こっちで取り返したらええがな」
そんな声が聞こえてくる気がします。
利益の追求は企業として当然のこと。しかしすでにソフトを購入しているファンからさらに搾り取るこのやり方。
ファンの熱をお金に変える前に、まず熱狂を広げるべきではなかったでしょうか。
REJECTファンの私…カプコンカップ有料配信をREJECT(拒否)
日本チームREJECTを応援していましたが、有料化で気持ちは一気に冷めました。
私は決勝を観ません。応援していた私自身がREJECT(拒否)です。皮肉ですが、それが本音です。
選手にはがんばってもらいたいですが、もし優勝しても同じ時間を共有できないのであればネットニュースで「あぁ勝ったんだ」くらいで終わると思います。
ストリートファイター6ブーム終焉のリスク——有料化が残す傷跡
今回の有料化は、のちに「ストリートファイター6ブーム失速の原因」と評されるのではないでしょうか?
プロの努力、ファンの応援、30年以上続く格闘ゲーム文化。それらを育てるどころか、自ら分断を招いてしまうのではないでしょうか。
プロたちは今回の有料化をどのように考えているのか、ぜひ聞いてみたいです。
まとめ
勘違いしないでほしいのは、有料で観戦する方には心から敬意を表します。
ただ、私自身はそれでもREJECTします。熱狂をリアルタイムで共有できないなら、ニュースの結果を見る程度で十分です。
スト6ファンとして残念ですが、これが本音です。
あなたはどう思いますか?

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